50歳を過ぎてからボディメイクを始めた女性が優勝! 細いウエストと広い背中のVシェイプをつくりあげた
6月1日(土)、愛媛県新居浜市で開催された『マッスルゲート四国』。初心者も出やすい大会ということもあり、複数のカテゴリーでエントリーする選手も多いのが特徴だ。 【写真】金本美有紀さんの広い背中と細いウエストのVシェイプ
金本美有紀(かねもと・みゆき/54)さんも、ドリームモデル158cm以下級、ドリームモデル50歳以上、そしてビキニフィットネスのマスターズのトリプルエントリー。それぞれ優勝、2位、2位という好成績を収めた。 ドリームモデルは、背中が開いてスリットの入ったロングのイブニングドレスを着用し、フロントとバックの2ポーズで審査されるカテゴリー。過度に発達した筋肉は求められず、全体のプロポーションや姿勢が評価される。JBBFのフィットモデルの審査基準とほとんど同じだ。 JBBFのフィットモデルでは、予選でロングのイブニングドレス、決勝ではワンピースのスイムスーツを着用する。金本さんは昨年からビキニとフィットモデルの二刀流で大会に出場しているそうだ。 「最初はドレスを着たいという気持ちが薄く、興味はありませんでした。しかし、ウエストが細いことへの評価は高かったですし、長所を生かせるのではないかと思い挑戦することにしたんです」 一つのカテゴリーに縛られることなく、広い視野で自分に適したカテゴリーを見るけることは大事だ。昨年まで順位が低く「立ち位置はいつも端っこ」だった金本さん。 今年の初戦を飾ったのは、5月29日(日)に大阪で開催されたJBBFの大阪オープン大会。フィットモデルのオーバーオールで優勝を果たし、立ち位置は真ん中に、そして念願のティアラを手にした。 「このときエントリーしていたのですがその結果は7位(予選落ち)。ビキニにはまだ筋量が足りないようです」と分析する金本さん。50歳を過ぎてからボディメイクを始めた金本さんは、筋量を昨増やすために昨年からしっかりと増量しトレーニングに励んでいる。 特に自分の好きな部位は背中。逆三角形の背中は「チンニングの賜物かも」とのこと。肩・背中・脚・お尻のルーティンを組んでいるが、毎回チンニングだけは欠かさず行うのだそう。 「チンニングができる女性ってかっこいい!と憧れて、やり始めました。1回できるようになるまでがものすごく大変だったけれど、毎日やっていると2カ月ほどで1回あがるように。そこからはどんどん回数が増えて、今では10回以上できるようになったんですよ」
背中の種目はチンニング、ラッドプルダウン、シーテッドロウ、ハーフデッドリフトはマスト。初めはフォームを気にせず重量を追い求めていたが、現在は重量を落として筋肉への意識を向けたトレーニングに切り替えた。 「脚とお尻が課題」だそうで、下半身を中心にトレーニングしており、ただいま発展途上中。「8月中旬ごろまで大会に出る予定です。ステージに立つ前は緊張で震えますが、終わったら出て良かったといつも思うんです。今年のシーズンもたくさん挑戦します!」と軽やかな声で話してくれた。
取材:小笠拡子