「純粋にかっこいいダイバーズテイスト」セイコー 5スポーツ“オールブラック”の完成度がスゴイ!/編集長のお墨付き『コレ買いです』
モノ・トレンド雑誌売上No.1「MonoMax」の編集長・奥家が、今一番気になるモノやトレンドを紹介する連載企画。今回は、オールブラックのアーバンスタイルで個性を放つセイコー 5スポーツ「SBSA025」をチェック! ⇒【写真】純粋にかっこいい……オールブラックの「セイコー 5スポーツ」を画像で詳しく(全8枚)
セイコー 5スポーツはこれからの季節にこそ着けたい!
こう、気温がほどよく上がってくると外向きな気分も高まってきますよね。装いもそれに連動して、時計は畏まったクラシックスタイルより軽快でスポーティな1本を身に着けたくなったり。 そんな今の気分にぴったりなのが、セイコー 5スポーツ。 1960年代から堅実な人気を誇っていた通称セイコー5シリーズが源流で、2009年にリローンチされてからは、より現代的に洗練された自動巻きシリーズとなりました。 特にブランドの根幹をなしているのか、「SKXシリーズ」。1965年にリリースした初のダイバーズウオッチ「62MAS」をベースにした派生モデルのひとつで、世界中のコレクターにも愛されたロングセラーの「SKX」がルーツ。“元祖ダイバーズ”の流れを受け継ぐ印象的な顔立ちなのも人気の秘訣なんです。 セイコー 5スポーツ SBSA025 ¥45,100(税込) 今回取り上げる「SBSA025」もSKXシリーズのひとつであり、5スポーツの魅力が凝縮したような1本でした!
ブラックの表現力に舌を巻いた!
「SBSA025」の特徴は、なんといってもオールブラック仕様のあしらいでしょう。 文字盤や針、インデックスはもちろん、目盛りが刻まれた逆回転防止ベゼルやケース、ベルトに至るまで、すべてがブラックベースのモノトーンで統一されています。ブラックは精悍さや都会的な洗練、本質的な魅力を感じさせるカラー。SKXルーツということでもともとたくましい印象のあるモデルですが、オールブラックになって存在感がいっそう増したように思えます。それもガンメタのような艶っぽさとは対極のマット仕上げがベースなことも、洒落感を漂わせている理由でしょう。 そして、単純に「黒くしました!」で終わらないのが今作のいいところ。モノトーンでまとめながらも、針やインデックスなど、色のトーンや材質、表面の仕上げなどを工夫することでしっかり時刻が読み取れるようになっているんです。 水中という過酷な環境下での利用を想定したダイバーズウオッチは、その呼称を名乗れるかどうかが審査されるISO 6425規格のひとつに「視認性」の項目が設けられており、各種表示を見誤ることなく正しく確認できるかどうかが重要視されています。「SBSA025」自体はダイバーズウオッチと呼べる性能を備えていないのですが、オールブラックにアレンジしても、出自に恥じない視認性を確保しているところに、ブランドのプライドを感じました。