水俣病の被害者団体側が伊藤信太郎環境相との5月の懇談で発言を遮られた問題を巡り、懇談に同席していた熊本県の木村敬知事は4日、同県水俣市内で県独自の再懇談を開いた。被害者側は、患者認定制度の見直しを含む要望に県側が前向きな回答を示さなかったとして、木村氏に対し「覚悟が見えない」と積極的な対応を求めた。 木村氏は、被害者側が環境省職員にマイクを切られた5月1日の懇談での自らの対応や、その後の被害者側による抗議を環境省側に対する「つるし上げ」と表現した記者会見での自らの不適切発言を振り返り「知事として不十分だった。多くの人が不信感を持ったはずだ」と反省の意を示した。
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