【美味しいは正義】激推し!千葉県江見太夫崎港『渡辺丸』でムツ&イカリレー!
冬場に釣れる魚はどれも美味しい。そんな好機に、時間で区切って2種類以上の対象魚を狙うリレー船はチャンスも楽しみも倍増。ムツ&アマダイ五目や、ムツ&ヤリ・スルメイカなど魅力的な組み合わせの乗り合いで釣り人を楽しませていると聴き付け、千葉県南房、江見太夫崎港『渡辺丸』を訪ねた。 【写真】渡辺丸オススメのムツ仕掛け
『鴨川オーシャンパーク』が道標!
『渡辺丸』が発着する江見太夫崎港は、館山自動車道「君津IC」でも首都圏中央連絡自動車道「木更津東IC」からでも車で1時間ほど。カーナビには「道の駅 鴨川オーシャンパーク(千葉県鴨川市江見太夫崎22)」を入力すると分かり易い。外房黒潮ライン(国道128号)を鴨川方面から来ると、道の駅の前を通り過ぎて90m程のところに左へ入る港への降り口がある。 初めての際は、船宿HPに詳しい道案内があるので、事前に左折するポイントを確認しておくことをお奨めする。取材日の集合時間は午前2時30分。乗船場所の目の前まで車が乗り入れられるので荷物の積み降ろしは楽ちん。船着場から徒歩1分程の『オーシャンパーク』裏手の専用駐車スペースへ車を移動する。 釣り座は予約順に割り振られ、船長の声掛けがあってからの乗船となる。集合の2時半にはほとんどの釣人が乗船済みの手際の良さ。滞り無く出船準備は整い「第十 渡辺丸」は夜明け前の海へと出船した。
一投目から魚信が!
穏やかな海を走ること30分程、鴨川沖に到着。水深90mの底付近に魚探反応があることがアナウンスされ、船長の合図で投入開始。 程なくして竿を曲げたのは右舷トモ(船尾)二番目の菊地さん。取り込まれたのは“スミヤキ”ことクロシビカマス。小骨が多く、その鋭い歯で道糸を切ることがあるので深場の釣りでは迷惑な存在とされがちだが、煮付けやマース煮は絶品。スプーンで身を掻いて“なめろう”にするなど、ちょっとした工夫で非常に美味しい。 その反対舷では、貸し竿で釣り方を教わりながら釣っていた岩田さんにヒット。取材日には3人もの上乗りさんが乗船していて、釣り方のレクチャーやオマツリ解きはもちろん、近日の釣況を汲んでのアドバイスなど、徹底的にアシストしていた。例えば、魚探反応の幅の低い(泳層の狭い)取材日は、船で配られたフラッシャー仕掛けを半分にした4本バリ仕掛けが功を奏した。 上乗りさんの指導でハリ数を減らした結果、初心者にも捌き易く、取り込みも容易に。結果、ビギナーであることを申告した釣り人ほど、本命ムツの釣果に恵まれるという、面白い展開となった。バリバリ釣れるような派手さは無いものの、辛抱強く誘いを入れればアタリがあり、手の合う釣り師からポツリポツリと釣果を伸ばしていった。