中国の万科が債務スワップ、保険会社への支払い先送り-関係者
(ブルームバーグ): 資金繰り難に陥っている中国の不動産開発大手、万科はすでに延期されている支払いをさらに先送りするため、複数の保険会社が保有する私募債の一部を資産担保証券(ABS)とスワップした。事情に詳しい関係者が明らかにした。
非公開情報だとして匿名を条件に語った関係者によれば、私募債は今月、新たに発行された商業用不動産担保証券(CMBS)と交換された。
万科は2023年12月以降、2度にわたり支払いが滞り、保険会社側と交渉していた。関係者の1人によると、今回のスワップにより万科は支払いを27年以降に先送りできるようになるという。
各保険会社と万科は個別協議しているため、スワップされた負債の総額は現時点では分からないと関係者は説明。保険会社側はABSは万科の資産が裏付けとなっているため安全性が高いとみていると関係者の1人は指摘した。
万科に24日、債務スワップについて取材を試みたが、すぐにコメントは得られなかった。
原題:Builder Vanke Securitizes Some Private Debt to Delay Payments (抜粋)
--取材協力:Zheng Li、Qingqi She、Emma Dong.
(c)2024 Bloomberg L.P.
Bloomberg News