“しながわコンビ”で2得点!日韓戦勝利の陰の立役者・堤優太「お互いがなにをやりたいかはわかっている」【アジアカップ2024|ミックス/日本vs韓国】|フットサル日本代表
4月20日、日本代表はタイ・バンコクアリーナでAFCフットサルアジアカップ2024グループステージ第2節・韓国代表戦に臨み、5-0で勝利した。 【映像】負傷離脱のエースの想いを引き継ぐ、胸熱すぎる堤優太のゴール&パフォーマンス! 開始4分、23分に2試合連続ゴールを挙げた新井裕生にパスを出したのは、いずれも日本代表のスピードスター・堤優太だ。相手を引きつけるドリブルからのアシストで得点をお膳立てした堤は、韓国戦の陰の立役者といっても過言ではないだろう。 今シーズンからしながわシティでチームメイトになる2人は、すでに阿吽の呼吸をみせている。「相性がいいなと思う」と話す新井と、「お互いがなにをやりたいかはわかっている」と話す堤。日本代表の新しいコンビネーションが、グループステージ突破の鍵となるかもしれない。
いい準備があって高いクオリティーのゴールが出せた
──今日は第1戦からセットが変わって、金澤空選手、新井裕生選手、石田健太郎選手というセットになりましたが、そのなかでの連携はどのように考えていましたか。 ポルトガル遠征からこの4人が一緒に活動してきて、自分たちがやりたいコンセプトというのは頭のなかに入っています。あとは昨日の練習と今日の試合と、どんどん実践を重ねていくなかで、いい形やいいゴールもありました。この2日間のいい準備があって、高いクオリティーのゴールが出せたのかなと思います。 ──新井選手とは今シーズンからしながわシティで一緒になりますが、立川アスレティックFCの時は一緒にやりましたか? 在籍期間は被っています。あまり同じセットではやっていなかったですが、お互い左利きですし、なにをやりたいかや特徴はわかっている。お互いの良さを出せればいいと思っていて、(新井)裕生くんが2得点取ってくれたのでよかったのかなと思います。 ──これまで組んでいた清水和也選手は右利きで、左利きの堤選手とすごくいいコンビでしたよね。今一緒にやっている新井選手は左利きですが、どういう連携を意識していましたか。 押し込んだあとは僕のや(金澤)空の1対1もありますし、僕が時間をつくれば(石田)健太郎くんが寄ってきて右足のパスで、裕生くんは左足で受けられます。そこはしっかりと話し合っていたので、いい時間帯もありました。クワトロの部分でも、左利きが2枚いるとボールが回りやすくなるので良かったなと思います。 ──特に、新井選手が右角を取ってそこにボールを入れる形が上手くできていたのではないかと思ったのですが、どうですか? その部分もうまくできたので、また3-1でも積極的にゴールに向かえるように、完成度を上げて、迫力をもってやりたいなと思います。 ──今日は2得点が2人の関係性から生まれました。1点目はパス……? パスですよ(笑)。しっかり見ていました。 ──あれはパスで、ゴール前で触って決めてほしいなというイメージだったのですか? 僕の前で、相手のマーク交換のミスがあったので、オプションは大きく持ち出してシュートというのを見せたんですが、裕生くんのマークが外れていたので、シュート気味のパスを出しました。そこでワンタッチゴールを決められたらいいかなと思ったんですが、こぼれ球をしっかり決めてくれたので良かったです。 ──新井選手の2点目は、堤選手らしい形だったと思いますがどうですか。 4枚の形で重要視されているのが、“軸をしっかり作ること”だと思います。そこは視野を多く取れているので、相手のリアクションが遅くなったところを、僕自身の持ち味であるスピードを生かしてかけ抜けたら、裕生くんがなかでフリーになってくれました。 ──新井選手は左利きなので、2得点目はかなり意外性があったと思いますが、ターンして右足というイメージはしていましたか? 意外でびっくりしました。でも、さすが得点王だなというのがありますし、そこの決定力は信頼しています。引き続きそこの関係性を引き上げていければなと思います。 ──1戦目は負けてしまいましたが、中1日でどのように気持ちを切り替えたり、選手同士声をかけ合ったりしましたか? 一昨日の負けはもう帰ってこないので、次に進むしかないとチームのなかで当たり前にリセットできました。アップからいい雰囲気でできていましたし、一人ひとりが仲間に声をかけあうことで、日本代表として1つのチームになって今日の勝利につなげられたと思います。次のタジキスタン戦も同じようにチームの雰囲気を大事にしつつ、個々のクオリティーをどんどん上げれば、自ずと勝利に近づくと思うのでしっかり頑張っていきたいです。 ──前回のアジアカップは残念ながら出られなくて、今回初めてのアジアカップでありワールドカップ予選ですが、やっぱり緊張感は違いますか? そうですね。初戦の硬さはすごくありました。でも、この2試合目は体も気持ちもリフレッシュできたので、緊張せずしないようにというのもできています。もっともっと個人としてもゴールに絡みたいと思っているので、ワールドカップ出場権とアジア2連覇できるように頑張りたいと思います。 ──ゴールを決めたあとの「和也ポーズ」は、清水選手の分までという思いも背負ってやっているのでしょうか。 そうですね。フィウーザ(ファビオ)選手や(オリベイラ)アルトゥール選手、(清水)和也くん、一緒に戦いたかった仲間です。ここにはいないですけど、一緒に戦っているファミリーなので。それを忘れずに、3人の分も応援してくれる国民の皆さんの分も、ここで戦えるメンバーで戦って、ワールドカップ出場権とアジア連覇を目指して頑張っていきたいと思います。