坂本城 新たな石垣確認
BBCびわ湖放送
戦国武将明智光秀の居城・坂本城に関する発掘調査を進めている大津市は、去年確認された三の丸の石垣と対になる石垣をこのほど、新たに発見したと明らかにしました。確認された石垣は、約2メートルの範囲で、大きさ30センチから40センチの石が3つと、こぶし大の石が数個並んでいて、織田政権の城の特徴である、自然石を積み上げた「野面積み」と見られます。今回の発見により、三の丸に接した外堀は幅9メートルであったことが確定しました。城郭研究に詳しい滋賀県立大学の中井均名誉教授は、「三の丸掘外側の石垣に間違いなく、今後の坂本城の復元にあたっては、これらの石垣が基軸となることは間違いない。また、元亀年間の織田政権の城で外堀が現存するものはほぼなく、その意味でも極めて貴重」と話しています。なお、今回の発見に伴う現地説明会などは行われず、保護のため、遺構は一旦、埋め戻されています。