MLB 大谷翔平、PNCパーク初見参で狙うアレゲニーヒット
【ロサンゼルス3日(日本時間4日)=山田結軌】米大リーグで大谷翔平投手(29)が所属するドジャースは試合がなく、4日(同5日)から敵地でパイレーツとの3連戦に臨む。大谷はメジャー7年目で初めてピッツバーグのPNCパークでプレーし、本塁打を放てばメジャー27球場目。7日(同8日)からはフィリーズと並んでメジャー最高勝率(・689)のヤンキースとニューヨークで3連戦を行う。 初見参となるピッツバーグのPNCパークで、勝利に導くアーチを架ける。4日(日本時間5日)からパイレーツとの3連戦に臨む大谷が4試合ぶりの一発となる15号を放てば、メジャー27球場目の本塁打となる。 「どの打席も、基本的なことは変わらない。ボール球を振らずにストライクを振る。その状況にあったバッティングができれば、必然的に(打)率も残ると思っている」 5月に打席での心構えを明かした。打率・322はナ・リーグ3位、14本塁打は同2位タイ、38打点は6位タイ。5月中旬、一塁走者でけん制球を左太もも裏に受けて打撲したが、出場を続けている。 米東部ペンシルベニア州ピッツバーグにあるパイレーツの本拠地は右翼97・5メートル、中堅121・6メートル。左翼99・1メートル。右翼は広くないが、右翼フェンスは6・4メートルと高い。左中間は118・6メートルと深いため投手有利の球場とされる。中堅後方にダウタウンの街並みを望み、パイレーツのチームカラーの黄色で彩られたロベルト・クレメンテ橋が景色と調和。メジャー30球場の中でも景観が美しい名物球場だ。 PNCパークの右翼後方に流れるアレゲニー川に達する本塁打「アレゲニーヒット」も名物の一つ。MLB公式サイトによると、本塁から川までの最短距離は約139メートル。2001年の開場以降、川に飛び込んだ打球は73本で、川に直接届いた打球は5本(5月26日時点)。大谷はジャイアンツの本拠地オラクル・パークの右翼後方のマッコビー湾に飛び込む「スプラッシュヒット」を打っていないが、昨季は150メートルの特大本塁打をマーク。「アレゲニーヒット」を成し遂げるパワーを持つ。 第1戦(日本時間5日午前7時40分開始)は今季3勝の右投手ジョーンズ、第2戦は昨年のドラフト会議で全体1位で入団した右投手スキーンズと対戦する。22歳のスキーンズは今季2勝無敗、防御率2・45で直球の平均球速は99・3マイル(159・8キロ)を誇る。大谷はともに初対戦となる。