ドライチップス味わって 釧路町商工会青年部が商品化、特産コンブとダイコンで
北海道釧路町の町商工会青年部(石原達也部長)が、昆布森産サオマエコンブと町特産のほくげん大根を使った「くしろ町のだいこんぶどらいちっぷす」の販売を始めた。同青年部が商品化を手掛けたのは初めて。開発メンバーは「100%釧路町産にこだわった。素材の味を楽しんで」とアピールしている。 同青年部は2023年、町の魅力発信を目的に商品開発プロジェクトを発足。前部長の河野裕介さんをリーダーに検討を進め、素材に町を代表する特産のコンブとダイコンを選んだ。商品化に当たり、土産品として使いやすいよう「価格はワンコイン以内」「常温保存可能」などとしてドライチップスに決定した。 サオマエコンブは、サラダにもできる軟らかさと食感が特長。ダイコンは、ほとんどが水分で乾燥すると半分以下に縮むため、直径12㌢以上でやや育ちすぎな規格外の大きなものを選んでいる。どちらも食物繊維が豊富で腹持ちがよく、素材本来の香りとうま味が凝縮し、かめばかむほど濃い味わいが口の中に広がる。そのまま食べても、サラダやスープなどのトッピングとしても楽しめそうだ。 河野さんは「ダイコンは甘みや苦みなど素材そのままの味が出るため選別が難しく、乾燥後も湿気やすいので品質保持に気を付けた」、石原部長は「生産者や関係団体、企業の協力で商品化が実現した。イベントも含めた販路拡大と町のPRにつなげたい」と話す。 製造はダイコンの収穫期に合わせ7月中旬から始め、8月中旬から店頭に並んだ。1袋10㌘中、200㌘分のダイコンとコンブのチップスが封入されている。価格は443円。今年は500袋製造予定で、町地産地消センター「ロ・バザール」や釧之助本店、くしろキッチン和商、たんばやMOO、コーチャンフォーで扱っている。
釧路新聞