今季限りで第一線を退く上田桃子は72 不本意なラウンドに悔し涙「自分のゴルフを見せたいのに」
◇女子ゴルフツアー 伊藤園レディース第1日(2024年11月8日 千葉県 グレートアイランドC=6769ヤード、パー72) 大会前に第一線を退く意向を正式に表明した、上田桃子(38=ZOZO)は4バーディー、4ボギーの72で回り、イーブンパー発進となった。 5番パー5では2オンに成功しバーディーが先行するも、前半はイーブンパーでターン。後半に入り11、12番で連続バーディーを奪ったが、14、16番でボギーを叩き、「全く集中力が出せずでした。結構いい感じで準備できていたんですけど、朝の練習場から集中できなくて…うーんって感じですかね。考えすぎですかね」と首をひねった。 第一線を退く意向を表明してから初の大会。ギャラリーからは「頑張って」とたくさんの応援の言葉をかけられた。「自分らしいゴルフを見せたいって所しかなかった。感謝の気持ちはずっとありながらも攻めきれない部分がショックを受けている。自分のゴルフを見せたいのに見せれないっていう所がフラストレーションだった」。72というスコアよりも、自分らしい攻めのゴルフが出来なかったことに対して悔しさをにじませた。 視線の先に見据えているのは最終戦の国内メジャー、ツアー選手権リコー杯に出場すること。そのためにも今大会を含めた2試合で結果を残したいだけに、不本意なラウンドとなり「結果を出したい自分と結果はいいから自分らしいゴルフを見せたいっていう自分と両方いて、でも多分やっぱり結果を出したいんだと思います。それが多分足を引っ張っているんだなと凄い思います」と悔し涙が頬を伝った。 それでも取材後には「でも、泣いてないです」と普段通り勝負師の顔つきに戻った38歳。日米通算17勝を重ねた実力者は持ち前の攻めのゴルフで巻き返しを期す。