チームによっては主力級? 阪神の現役ドラフト注目選手6人
日本野球機構(NPB)は12月8日、2023年度の現役ドラフトを開催する。同制度は各球団が2人以上の対象選手を選出し、必ず1人以上指名する仕組み。移籍の活性化により、出場機会に恵まれない選手の新天地での活躍が期待される。今回は、現役ドラフトで特に注目したい阪神タイガースの選手を紹介する。
秋山拓巳
投打:右投左打 身長/体重:188cm/101kg 生年月日:1991年4月26日 経歴:西条高 ドラフト:2009年ドラフト4位 昨シーズンの不振から抜け出せず、今季はまさかの未勝利に終わった秋山拓巳。場合によっては、現役ドラフトの対象になるかもしれない。 西条高校からプロ入りした秋山は、ルーキーイヤーにいきなり4勝をマーク。阪神タイガースの新人としては24年ぶりとなる高卒新人の完封勝利も記録した。 翌年以降はファームでは圧巻の成績を残したが、1軍マウンドでは勝ち星を挙げられない苦しいシーズンが続いた。 迎えた2017年は、ついに先発ローテーションへ定着。25試合(159回1/3)を投げ12勝6敗、防御率2.99の好成績で、自身初となる規定投球回、2桁勝利をクリアした。 その後、2020年から2年連続2桁勝利。防御率2点台と安定した投球を続け、先発投手として実績を積み上げた。 しかし、昨季はわずか1勝に終わると、今季は0勝でシーズンを終えた。連覇を目指す一員として来季の戦力となれるのか、注目が集まる。
豊田寛
投打:右投右打 身長/体重:178cm/85kg 生年月日:1997年4月28日 経歴:東海大相模高 – 国際武道大 – 日立製作所 ドラフト:2021年ドラフト6位 豊田寛は、ファームで一定の成績を収めているが、1軍では存在感を発揮できていない。 東海大相模時代から強打の外野手として注目され、高校日本代表にも選出された。 その後、国際武道大学を経て日立製作所へ。社会人野球の舞台でも活躍を続け、阪神タイガースへの入団を勝ち取った。 即戦力との期待を受けていた豊田。昨季4月にプロ初昇格を果たしたものの、初ヒットは記録できず。最終的に5試合の出場に終わり、2軍成績も打率.243となった。 プロ2年目の今季は、ファームでは打率.271と前年を上回る成績を残したが、最後まで1軍から声がかかることはなかった。 チームではドラフト1位ルーキーの森下翔太が台頭。ファームでも井上広大、井坪陽生ら同じ右打ちの外野手が力を付けているだけに、他球団へ移籍の可能性もゼロでないだろう。