お水がいらないシリーズ新作「あんかけうどん」を実食、上品なだしで自由度高し
冷凍食品メーカー「キンレイ」(本社:京都市伏見区)の「お水がいらない」シリーズに8月20日、新作「お水がいらない あんかけうどん」が登場。あんかけという変化球だが、いかなる味に仕上がっているのか実食してみた。 【写真】とろみのあるあんかけと麺が見事に絡む 片手鍋一つで火にかけて溶かし、温めるだけで完成する「お水がいらない」シリーズ。究極ともいえるお気軽麺は、シリーズ累計販売数なんと2億超え! 幼児と超高齢者を除いた日本国民が一人2食くらい食べていることに。なかでも「お水がいらない 天下一品」は発売からわずか2カ月で100万食を突破したというから驚きだ。 そんななか発売された「お水がいらない あんかけうどん」。こちらも急速冷凍されたスープと麺と具を一体化させたものを、鍋に入れて温めるだけだ。最初はじわりとだしが溶けるまで弱火で1分ほど。溶け出したら強火にして、時々ほぐしながら全体が温めればオッケー。コンロの火力など条件にもよるので、火加減、時間は調整しながらとなるが、あんまり考えなくても後半の火加減で煮詰め具合を調整できる。
なおかつ「二段凍結三層構造」により焦げたりしない。最下層は凍っただし。鍋が熱くなっても氷が溶けてだしになるだけだから焦げにくい。このおだしのこだわりも、シビ節(マグロの幼魚)、鯖節、追い鰹、うすくち醤油に、滑らかなとろみのあるあんかけとなっている。 うどんは北海道産きたほなみ。しかも1等粉を用いるとあって、香りもよく、モチモチとした食感がしっかりある。これは熟成もしっかりで、透明感、グミ感さえ感じるほど。うーん、専門店顔負け、なスペック。同社の看板商品とも言える「鍋焼きうどん」の麺より、少し細く、あんが見事に絡んで口の中までトロトロが熱々のまま届く。 具には五目しんじょ、卵焼き、甘辛い椎茸など。九条ネギや国産生姜を添えてあり、上品なだしの味と具や薬味の味で、最後までおいしくいただける。 強いて言えば、追い生姜や、溶き卵でけいらん、カレー粉をカレーうどんアレンジもいけそう。自由度が高いと感じたのは、やはり上品なだしとうどんのバランスがいいから。受身取るのが上手ってことだ。 この新作、秋風吹く季節から人気、売り上げともにグイグイのばしていきそうだ。モッチモチの麺を活かした焼きそばシリーズもあるが、これはレンジでチンするだけの、さらにカンタン調理な商品。そちらの「ソースと塩味、食べ比べやってみた」の続報は、またの機会に。 文/曽束政昭