特別警報をなぜ待ってはいけないのか――気象庁・連日の緊急会見
特別警報を安全な場所で知るために「警戒レベル」活用を
特別警報の発表を待ってはいけないのであれば、いつ身の安全を確保する行動を取ればよいのか。 今年度から防災情報を分かりやすく整理した警戒レベルという仕組みが導入されている。 市町村が発令する「避難準備・高齢者等避難開始」は警戒レベル3、「避難勧告」「避難指示(緊急)」は警戒レベル4と位置付けられているほか、気象庁が発表する情報のうち、大雨警報、洪水警報などは警戒レベル3に相当する情報、土砂災害警戒情報は警戒レベル4に相当する情報と位置付けられている。 自分の住んでいる地域について、レベル3(あるいはレベル3相当)という数字を見聞きしたら、高齢者、身体に障害がある人など避難に時間がかかると思われる人は速やかに避難し、それ以外の人も避難の準備が整い次第、避難を開始しよう。そして、レベル4(あるいはレベル4相当)という数字を見聞きしたら、災害の危険がある所にいる人は、速やかに危険な区域の外の少しでも安全な場所に避難するようにしたい。 「特別警報の発表は、安全な場所で知るもの」であることを忘れないようにしよう。 飯田和樹・ライター/ジャーナリスト(自然災害・防災)