スマートフォンや家電製品などに使われ、今や工業製品に不可欠な「半導体」。豊橋市の大学にある半導体関連の最先端の施設の内部が4月11日、報道陣に公開されました。 公開されたのは、豊橋技術科学大学の「次世代半導体・センサ科学研究所」の「LSI工場」です。「LSI工場」は延べ床面積約1000平方メートルの広さ。 イオン注入装置は半導体製造に欠かせない機械で、半導体の原料となるシリコンウエハーに不純物のイオンを注入することで、電気をどれだけ通すかを調整していきます。半導体の効果測定をするための測定評価室では、半導体に電気が通るかをテストします。 LSI工場の中には、こうした役割の違う10ほどの部屋が設置されていて、豊橋技術科学大学によりますと、半導体の設計から試作品の完成までを一貫して行う施設が大学に備わっているのは世界で初めてです。 次世代半導体・センサ科学研究所　澤田和明所長： 「半導体人材を育成する拠点として大学として頑張っていきたい。（愛知県は）交通の便もいいし、半導体産業がもっと大きくなればいい」