ベンチで浮かない表情の大谷翔平（ＡＰ）

◇１４日（日本時間１５日）　ナ・リーグ優勝決定シリーズ第２戦　ドジャース３―７メッツ（ロサンゼルス） ◆大谷翔平、びっくり！？…ドジャースベンチにヘビが出た【写真】 　ドジャースの大谷翔平から快音は聞かれなかった。横手でインステップからクロスファイアの球を操るメッツ左腕マネイアに苦しみ、３打席凡退。投手が中継ぎ右腕マトンに変わった７回、守護神ディアスとの９回は四球を選んだが、見せ場はなく、チームも逃げ切りを許して、このシリーズ初黒星を喫した。 　変則左腕には完全にやられた。左打者の大谷にとっては、一塁方向に踏み出して横手で投げるマネイアの真っすぐは、背中からくるイメージか。珍しく１回の第１打席は真ん中のシンカーを、カットするような形で振ったが、空振り三振。３回も真ん中外寄りの球を見逃して三振を喫した。 　ドジャースのロバーツ監督は「マネイアには合わない感じで、心地よく打席に入っていなかった」と振り返る。一方の敵将のメンドサ監督は米記者から、大谷がど真ん中を空振り三振するのはめったにないがと聞かれると、「マネイアは難しい角度から球が来るので、特に左打者が打つのは厳しい。史上最高の打者があれほど苦労するのはめったに見られないこと。チームの勝つチャンスを与えてくれた」とほめちぎった。 　大谷は走者がいる場面ではこのポストシーズン８打数６安打だが、走者がいない場面では１９打数無安打と依然として、安打が出ない。打順変更はあるのかと聞かれたロバーツ監督は「それほど考えていないし、あまりメリットを感じない。彼はうちのチームで一番の打者だと思うので、５打席立たせたい」と１番を継続することを明かした。 　１勝１敗で舞台をニューヨークに移して戦う。ポストシーズンに入って、地区シリーズ第１戦で一発を放ってから、６試合ノーアーチ。大谷にとっても、チームにとっても、起爆剤となるアーチが欲しい。（写真はAP）