ペルー大統領宅を家宅捜索 司法当局が不正蓄財の疑いで
リマ、ペルー、4月1日 (AP) ― 南米ペルー司法長官の要請を受けた司法省特捜部が3月29日、リマのボルアルテ大統領の自宅を捜索した。その際、掛矢でドアを打ち破るなどして、内部に侵入した。 これを受けて、同大統領は30日、テレビ演説で、不正蓄財に関する捜査が行なわれていることについて、高級腕時計を探しだすために警察が自宅の玄関ドアを破壊するなど、「違憲で差別的」な捜査を拒否すると述べた。 ボルアルテ大統領は2021年に副大統領に就任、また2022年に大統領として政権に就いて以降、複数の高級腕時計を所有していたとして、不正蓄財の疑いで司法当局の捜査対象となっていた。 同大統領は当初、18歳のときから「個人的な利益」によって手に入れた長年の所有物であるとし、少なくとも1本のロレックスの所有を認めていた。 司法長官は、ボルアルテ大統領には、速やかな捜査のために3本のロレックス腕時計を司法当局に提出する義務があると強調し、廃棄や破壊をしないよう警告したという。 (日本語翻訳・編集 アフロ)