循環経済機械設備を埼玉名産に 日本シーム 木口達也CEO 埼玉活躍企業
「中長期の目標として、世界最大規模の廃プラスチックリサイクルテストセンターを県内に開設する予定です。日本は、マテリアルリサイクル率が2割程度で約20年近く大きな変化がありません。それは、実証テストができる環境が少ないことと、現状のテスト設備では複数の機械メーカーにサンプル品を送り、単発かつ少量のテストしかできないことも原因の一つと考えています。自社製品だけでなく、他社製品も含めた一連の流れで廃プラのサンプルテストが可能な大規模なテストセンターを開設することで、日本のマテリアルリサイクル率を上げていきたいと思います」
--今後の目標や埼玉企業としての意気込みは
「採用力の強化を行い、企業の潜在能力を底上げするとともに、環境対応機械の製造を通してさまざまなことにチャレンジしていきたいです。特に、一般市民の方にも廃プラスチックを分別すれば、機械の力で再資源化できるということを知ってもらうためSNSなどを通して発信を継続していきたい。埼玉の名産は『サーキュラーエコノミーの機械設備だ』といわれるよう、日本の廃プラリサイクル設備をリードするような機械づくりしていきたいと思います」(聞き手 那須慎一)
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■会社概要
・所在地:川口市安行北谷665
・設立年月:昭和54年5月
・主な事業内容:粉砕機を中心とした環境機械の開発・設計から製造・販売。廃プラスチックプラントのコンサルティング
・従業員数:63人(令和6年6月現在)
・資本金:8304万円(令和6年6月現在)
・その他:令和6年4月、「廃プラスチック類のスクリュウコンベア型洗浄脱水装置」の特許取得