特産ダイダイでクラフトコーラ かんきつの魅力知って―熱海・シトライファクトリー
熱海市特産のダイダイを使った同市初のクラフトコーラが生まれた。緑ガ丘町の食品加工業「シトライファクトリー」(岡野谷佑樹代表)が数年かけて開発した。増加している若年層観光客に“刺さる”昭和レトロにこだわったパッケージで、土産物として売り出す。老若男女になじみのある飲料でかんきつの魅力を発信し、ダイダイの産地として認知度向上を目指す。 佑樹代表の父・伸一郎さんが育てるダイダイや熱海産レモンを使い、クラフトシロップを作った。だいだいクラフトコーラ、レモネード、だいだいクラフトジンジャーの3種。炭酸飲料で割って飲む。220ミリリットル入りで、1瓶1800円(税別)。 ダイダイ果汁を飲料として売りだそうと3年前から構想を練ってきた。熱海初の飲料商品で、幅広い世代が手軽に味わえる品を求め、クラフトコーラにたどりついたという。基準が厳しい「清涼飲料水製造業」の許可を1年半かけて取得し、加工場も新設した。 コーラは1瓶当たり、ダイダイ約1個分を使用し、風味を強調した。「炭酸で割ったら広がるサンビーチ」がコンセプトで、手のひらサイズの瓶に水着と商品名を印字した。飲み終わった瓶は一輪挿しとして再利用してもらうことで、熱海旅行の思い出を回想させる狙いだ。 佑樹さんは「熱海に来る若い人にもっとダイダイやレモンのことを知ってほしい」と力を込めた。
伊豆新聞デジタル