都心で大激突繰り広げた『ウルトラマンブレーザー』劇場版は「家族を重要なテーマに」石田彰が思い寄せる
本年2月23日に劇場公開された『ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突』より、Blu-ray(特装限定版)とDVDの発売が7月24日(水)に決定した。 【画像】『ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激』場面カット&Blu-rayパッケージ 日本の首都を舞台に、ウルトラマンブレーザーとSKaRD、大怪獣との壮絶な大激突が繰り広げられた本作。Blu-rayではその壮大かつ緻密な撮影シーンの裏側に迫ったメイキング映像や、メインキャストと監督が出演するオーディオコメンタリー、スペシャルボイスドラマ 2 本、各種イベント映像などが収録されるという。 さらに、Blu-ray & DVDの発売決定を記念して、アースガロンの声を担当した声優の石田彰さんのオフィシャルインタビューコメントが公開された。
石田彰さんインタビューコメント
■ウルトラマンシリーズは子どもの共通認識 今も一緒だと思いますが、自分が小さい頃もウルトラマンシリーズは、子どもたちの間で共通認識としてありました。リアルタイムで観ていたのは『帰ってきたウルトラマン』や『A』、『タロウ』、それから『マン』や『セブン』は再放送で夢中になりました。そうしたシリーズがアップデートを繰り返しながら今も続いていること自体がすごいですし、まして、かつての自分が憧れたウルトラマンシリーズに、今度は送り手として関わることができるなんて……。それはとても光栄なことですし、番組が終わった今も本当に良かったと思っています。 ■感情的には常に一定のラインを保って演じたアーくん 僕が観ていた頃の防衛隊は、メカの飛行機で怪獣と戦っていたのですが、『ウルトラマンブレーザー』では、ロボット怪獣だと伺いまして、「これが現代のウルトラマンの世界なんだな」と驚きました。アーくんの声を演じさせていただいた際、設定としては合成音声で話すAIなので、普通の人間の感情とは違うんだろうなと思って演じていました。 最終的な声のニュアンスについては、初回の収録時にメイン監督の田口清隆監督にお話を伺いながら、監督のイメージに寄せていきました。状況的には切羽詰まっていても、感情は常に一定のラインを保っていてブレない。そういったところに軸を置き、喋り方自体は、割と落ち着いた雰囲気で演じたつもりです。 ■争いを回避した結末はきっとアーくんも喜んでいるはず アーくんが、TV シリーズの最終回で重要な役割を担うことは事前に聞いていました。収録が進む中で、最終回の台本も読んで結末も把握していたのですが、その裏側を念頭に演じたつもりはなく、その都度、アーくんが取捨選択をした上で、正しい判断をしていたことが伝わればと思っています。V99 に対しては翻訳家みたいなスタンスで、ドバシとエミが対峙して緊張感漂う中、重大な決断をしなくてはいけない瞬間へ向けてのカウントダウン、危機感を煽るような意識で「恐怖、恐怖……」のアフレコをしたのを覚えています。 最後、ヴァラロンを倒した後の「やりました!」のセリフは台本にはなくて、監督からのリクエストで、あまり感情が盛り上がり過ぎず、ちょうどいい塩梅を探って台詞を入れました。アーくんは、SKaRD の面々とずっと一緒に行動してきて、メモリに蓄積された行動パターンから、今の選択肢を導き出したとは思うのですが、彼自身も争いを回避できことは、きっと喜んでいるはずです。そういう実感がありますね。 ■「家族」を重要なテーマに据えた劇場版 主人公のゲント隊長には妻子がいて、テレビシリーズからゲント隊長の家庭的な一面が描かれているのが、すごく新鮮だと思って観ていました。まさに今の時代だからこそ、取り上げるべきテーマだと言えるのではないでしょうか。今回の劇場版でも「家族」に焦点が当てられていて、改めて『ブレーザー』の大事なテーマであることを再認識しました。 ■繰り返し観ることで噛み締めるものがある テレビシリーズにもたくさんの見どころがありますが、スケールの大きな展開は劇場版ならではだと思います。ウルトラマンブレーザーのアクションも、「すごい!ここまでやるか!!」と思わせる迫力あるシーンの連続で、特に国会議事堂が破壊される場面は特撮作品の醍醐味ですね。ゲント隊長や SKaRD の面々、そしてアーくんの活躍と、既に劇場でご覧になった方も繰り返し観ることで楽しさが増すと思いますし、より深く噛み締めるものがある作品だと思っています。
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