7人制ラグビー男子のパリ五輪大観衆対策は「ジェスチャー」 石田吉平「必ずメダルを」
パリ五輪出場を決めているラグビーの7人制男子日本代表候補が13日、千葉・浦安市で合宿を公開。2021年東京五輪代表だった石田吉平(横浜)は「フレッシュな気持ちで挑みたい。自分のできる100%の力を出して、必ずメダルをとりたい」と意気込みを示した。 明大の学生で出場した東京五輪は1次リーグで敗退し、「個人的には、出場したという感覚はあまりない。納得のいくパフォーマンスができず、無観客だったということもあって、不完全燃焼だった」という。昨年横浜入りしたが、パリ五輪を目指してこの2年は7人制に専念している。 7人制の会場はパリ近郊サンドニにあるメインスタジアムのスタッド・フランスで、ラグビーのフランス代表のホームでもある競技場は8万人を収容できる。大歓声で指示の声が聞こえないことも想定し、チームでは「落ち着け」とか「大丈夫」というような指示を、ジェスチャーで伝えることも行っている。 「パリ五輪を決めた昨年11月から始めた。トライを取られたあと、『切り替えよう』というときによく使う。15人制と違い、集まって話し合うような時間もないので」と石田。メダル奪取へ向けて、チームはリスクの高い戦術を構築中という。「はまらなければ、どんなチームにも勝てないし、はまればどれだけ強い相手でも勝てる。信じ続けてハードワークしていきたい」と話した。 競技開始は全競技を通じて最も早い開会式2日前の24日。「ラグビーはあまり期待されていないと思うので、しっかりメダルをとって日本選手団としていいスタートを切りたい」と気合をこめた。