北陸新幹線敦賀乗り換え、「時短効果より負担大」 とやま観光発信会、旅行会社に調査
県西部の観光関連12社でつくる「とやま観光発信会」は7日、北陸新幹線敦賀開業に関し、各地の旅行会社を対象に実施したアンケート調査の結果を公表した。開業による移動時間の短縮効果よりも、敦賀駅での乗り換え負担の方が大きいと答えた会社が過半数を占めるなど、各社が開業の負の側面を重く感じている実態が浮き彫りとなった。 調査は昨年末、都市圏や北陸などの旅行会社107社を対象に行い、63社から回答を得た。敦賀開業が旅行プランに与える影響を尋ねたところ「時短効果より乗り換えの負担が大」と答えた会社が32社に上り、「乗り換え負担より時短効果が大」の19社を上回った。 事務局が個別に聞き取ったところ、特に関西の会社から、乗り換え時間が短いことや、在来線特急に比べ乗車料金が高くなったことへの不満の声が多く聞かれた。 調査結果は7日に高岡市のホテルニューオータニ高岡で開かれた発信会の総会で説明された。総会では林克吉会長があいさつ。岐阜県の高山・飛騨・白川地区通訳案内士協会の会員を高岡に招いて魅力を知ってもらう事業を実施するなど2024年度の事業計画を決めた。