お金持ちではないのに「お金の不安がない人」は、どうしてそう思えるのか?
「楽な仕事」より「楽しそうな仕事」を選ぶ
お金の不安の有無は、「仕事を楽しむ習慣」があるかどうかに大きく関係すると著者は指摘しています。 たしかにそのとおりで、「楽で高収入の仕事がいい」というような基準で仕事を選んでいる人は、「仕事はつらいもの」だと思っている可能性が大きいのではないでしょうか? 面倒なことを嫌い、楽なことばかりやろうとするため、能力や才能を伸ばすことができず、収入も横ばい状態。「早く帰りたい」「定年まで働きたくない」とモチベーションも低く、仕事や人間関係のトラブルがあっても持ちこたえることができないため、ストレスもたまりがち。 それではお金の不安を解消できなくて当然ですが、つまり、お金の不安を持つ大きな要因は、働きたくない、または求める仕事がないことだとも考えられるわけです。 一方、「その仕事、面白そう」「それはワクワクする仕事だ」と選んでいる人は、仕事が苦にならないもの。 新しい挑戦をすることや、人を喜ばせることを楽しんでいて、意志や努力や根性に頼らず、自然に成長できるし、続けていくこともできます。(52ページより) 「お金の不安がない稼ぎ方」とは、安定したものにしがみつくことではなく、そのときどきで役割を見つけ、仕事を楽しみながら続けていくことなのです。 なお著者によれば、仕事を楽しむための方法はふたつあるようです。まずひとつは、楽しそうな仕事を選ぶこと。もうひとつは、いまやっている仕事を楽しむこと。 転職や副業、昇進、担当決めなど、仕事を選ぶときは、「楽な仕事」より「楽しそうな仕事」を選びましょう。仕事を選べない場合は、「楽しめる工夫」をしましょう。 どんな仕事でも、楽しめる要素はあるもの。「ワクワクする目標をつくる」「丁寧にやって完成度を高める」「人が喜んでくれることを、やりがいにする」など、夢中で真剣になるほど、仕事は楽しくなっていきます。(53ページより) そもそも人は、人生の大半を仕事に費やすもの。そのため、できる限り仕事を積極的で楽しいものにする責任があるのだと著者は主張しています。それが実現できれば、おのずと充実感も生まれてくることでしょう。(52ページより)