世界剣道選手権に臨む筑波大・ 川合芳奈 初の日本代表…母校で教育実習「教える立場になって気付くことも多かった」シズオカビト
昨年7月の全日本女子学生選手権で優勝。その後の全日本選手権(ベスト16)や強化合宿を経て、日本代表に初めて選ばれた。7月にイタリア・ミラノで開かれる世界選手権に出場する。女子メンバー10人のうち6人が警察官で、大学生は2人だけ。「最年少ですが団体戦(5人)に出られるよう頑張りたい」。3年に一度の大舞台だが、21年はコロナ禍で中止されており、開催は6年ぶり。もちろん目標は世界一だ。 剣道は兄や姉の影響で小学2年時に始めた。「練習してきたことが試合で出せて勝てるとうれしい」と打ち込み、榛原中2、3年時に県大会個人戦で優勝。東海大静岡翔洋高2年夏には全国総体の個人戦で準優勝した。同高の浦田直也監督は「思い切りがよくて勝負強い。プレッシャーがかかる大事な場面になるほど力を発揮する」と、精神面の強さを褒める。 教職を目指しており、先月末から帰静して翔洋高での教育実習(体育)に取り組んでいる。「運動を教えるだけじゃない。効率も考えないといけない。細かい作業も多く、想像していたよりも10倍は大変です」と笑う。 放課後の部活にも参加。後輩たちは1日に行われた県総体女子団体戦で2連覇を飾り、全国切符をつかんだ。「見ていて緊張しました」。浦田監督は「憧れの先輩が来て、いろいろ話をしてくれて、選手のやる気も上がっていました」と感謝する。 13日で実習を終えると、すぐに代表合宿が始まる。「教える立場になって気付くことも多かった。勉強になりました」。静岡で過ごした時間を糧にして、イタリアでの戦いに向かっていく。 (里見 祐司)
報知新聞社