システム・オブ・ア・ダウンのサージ・タンキアンがバンドの制作が進まない理由を明かす
「Chop Suey!」「Aerials」「B.Y.O.B」「Hypnotize」などの代表曲で知られ、全世界で1300万枚以上のセールスを誇るアメリカのニュー・メタルバンド、システム・オブ・ア・ダウン。2005年の『Mezmerize』と『Hypnotize』を最後にアルバムのリリースがないバンドだが、ボーカリストのサージ・タンキアンが先日カナダのCBC Radio Oneに出演し、新譜の制作が進まない理由を明かした。 【動画】システム・オブ・ア・ダウンが2020年にリリースした「Genocidal Humanoidz」「Protect The Land」 元々バンドの作詞作曲はサージ・タンキアンとギタリストのダロン・マラキアンが分担していたが、アーティストとして成長する上で、徐々にお互いの方向性の違いが現れたと語っている。 「彼は音楽制作にとても真剣で、自分が作ったものに対してかなり保守的だし繊細なんだ。それが私たちのクリエイティブの違いで、成長でもある。私とダロンが一緒に制作を始めた当時、私がシンガーとして歌詞を書いて、彼は曲のみで歌詞は担当していなかった。でもときが経つにつれて私はもっと楽器を弾くようになって、徐々に作曲者/コンポーザーになった。逆に彼はもっと歌詞を書くようになって、お互いの領域に進むようになっていったんだ。私はそれに対して何も問題を感じていなかった。 もし彼が歌詞を書いたら、私はもっと書くように勇気づけていた。アーティストとしての成長を信じているからね。誰もがそのように成長する必要があるし、私は彼に違う領域をやらせて、アーティストとして成長することを応援していた。でも彼は私がそのように作曲に手を出して成長することを望んでいなかったし、それはとても残念だった。これがバンドの方向性の違いとやらになっていったんだ」 ドラマーのジョン・ドルマヤンは2016年当時、バンドが新譜を制作していると公表していたが、2017年にはあまりにも制作が進まずに諦めそうになっているとの報道もあった。その後、サージ・タンキアンは新アルバムのアイディアが完全に崩れたとも答えていた。