道警ヤジ排除訴訟 男性原告と道警側双方の上告棄却
2019年、当時の安倍晋三総理の演説中にヤジを飛ばし、道警の警察官に違法に排除されたとして、男女2人があわせて660万円の損害賠償を道に求めた裁判。最高裁判所第1小法廷は、19日付で男性原告と道警側の上告をどちらも受理しない決定をし、去年6月の札幌高裁の二審判決が確定しました。 二審判決は男性原告の排除を適法だとした一方、女性原告の排除は表現の自由の違法な侵害にあたるとして道警側の賠償責任を認めていました。原告の大杉さんは会見で「少なくとも半分は勝っているし(ヤジは表現の自由だという)重要なところが認められている。決して悲観はしていない」。同じく原告の桃井さんは「(自分と大杉さんを分けた)ラインって何なんだろうって、やっぱり分からないまま。そのモヤモヤはすごく残る」と話していました。 道警は「真摯に受け止め、警護の万全を期したい」とコメントしています。