後輩の指導中、暴言を吐かれたことに立腹し顔面を殴打 50代1等陸曹を停職1年 殴られ重傷を負った30代陸士長も停職2日で退職意向 陸自第7師団
おととし4月、北海道恵庭市にある陸上自衛隊南恵庭駐屯地で、後輩を指導する際、殴打するなどの暴行を加えけがをさせたとして、50代の自衛官が停職1年の懲戒処分を受けました。 懲戒処分を受けたのは、南恵庭駐屯地に駐屯する第73戦車連隊の50代の1等陸曹です。 第7師団司令部によりますと、1等陸曹はおととし4月、後輩の32歳の陸士長の自衛官を指導した際、陸士長の態度に腹を立て、陸士長の顔面などを殴るなどの暴行を加え、けがをさせました。 陸士長は、下あごの骨を折る全治1年以上の重傷を負いました。 当時、現場を目撃した別の自衛官が上司に報告したことで発覚し、第7師団司令部が調査を進め、21日この1等陸曹を停職1年の懲戒処分としました。 また暴行を受けた陸士長についても、1等陸曹から指導を受けた際、暴言を吐いたとして、停職2日の懲戒処分を受けました。 懲戒処分を受けた2人は「深く反省している」などと話しているということで、50代の1等陸曹は自衛官を続ける一方、30代の陸士長は退職する意向を示しているということです。 今回の処分を受けて、第73戦車連隊長の山下義弘1等陸佐は「今回の事案を深刻に受け止め、隊員指導の徹底を図り、より精強で健全な部隊の育成に邁進していく」とコメントしています。
北海道放送(株)
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