地震のとき、アパートの「トイレ」は使っていけないって本当ですか? 出先なら分かるのですが、家にも「携帯用トイレ」を準備するべきでしょうか…?
携帯用トイレの価格と必要個数
1日当たりのトイレの回数は個人差がありますが、平均して5回ほどとされています。余裕を持って、1日当たり7回分の携帯トイレを準備しておくとよいでしょう。 防災に対する備えは最低でも3日分、可能であれば1週間分とされていますので、少なくても15~21個、できれば35~49個は準備しておくと安心です。これは1人当たりですので、家族分用意しておく必要があります。また、普段から1日当たりのトイレの回数を把握しておくと、災害時や備えの際に役立つでしょう。 携帯用トイレの価格はピンからキリまでさまざまですが、ネットショッピングでは50回分が3000~4000円程度で購入できますが、メーカーにこだわらなければ、もっと安価なものもあるでしょう。家族が多い場合は、まとまった出費になってしまいますが、もしものときに備えて準備しておくと安心です。
トイレは我慢しないように
トイレが使用できないことを理由に排せつを我慢すると、ぼうこう炎などの体調不良を引き起こす危険性があります。また、排せつ回数を減らすために水分や食事の摂取を控えると、栄養状態の悪化や脱水、エコノミークラス症候群などの健康障害の原因にもなりかねません。 災害時には、病院や診療体制が混乱している可能性も考えられます。十分な医療が受けられず、症状が深刻化するかもしれません。症状が深刻化、もしくは長期化すればその分だけ医療費はかさむため、大きな出費にもつながるでしょう。例えば、入院を伴う病気に発展した場合、かなりの支出が予想されます。 目先の支出を控えた結果、より大きな支出と健康障害を被る可能性があります。災害時に自身の健康を守るためにも、携帯用トイレの備えは必要です。
自宅にも携帯用トイレは備えるべき
災害時にはさまざまな要因でトイレが使用できなくなるため、自宅にも携帯用トイレは準備しておくべきです。トイレが満足に使用できない状況下では、体調不良や深刻な健康障害が起こる可能性があり、体だけでなく医療費による家計への負担も考えられます。 災害時の備えとして、1日当たり7回分の携帯トイレを準備しておくことをおすすめしますので、早めに準備をしておきましょう。 出典 内閣府 避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部