ドイツ音楽の解説に挑戦 札幌ドイツ語講座でスペシャルイベント
【北海道・札幌】国際交流イベントを多く催している札幌国際プラザ(札幌市中央区)で、札幌市国際交流員ウリ・ヤミツキさん(ドイツ)が中心となったイベント「レッツトークドイツ語スペシャル~ドイツの音楽について話そう~」が8月2日に開かれました。
国際交流員としての3年間を締めくくるイベント
ウリさんは、このイベントが国際交流員として最後の仕事。3年間の任期を締めくくる業務として、ドイツの音楽を日本語もしくはドイツ語で紹介するスペシャルイベントを企画しました。 ウリさんは札幌国際プラザに赴任した2013(平成25)年以来、毎週火曜日に「レッツトークドイツ語」という無料のドイツ語講座を開催、その講座の成果を発表する機会にもなりました。
今回、曲の紹介を行ったのは9人の「ドイツの音楽リスナー」。定員を大きく上回るたくさんの市民が集まったイベントになりました。参加者の半分は「レッツトークドイツ語」にも出席しているメンバーということで、和気あいあいとした雰囲気でイベントは進行しました。 ドイツ語もしくは日本語による解説で曲を流す、という形式で発表。日本でもおなじみのベートーベン作曲交響曲第9番の『歓喜の歌』、ドイツで毎年開催されているライプツィヒ・バッハ音楽祭などクラシックや、今、ドイツのヒットチャートを賑わせているプロデューサー、DJの楽曲などが紹介されました。
参加者の発表を聞いてウリさんは「想像以上に皆さんドイツ語が流暢でびっくりしました。勉強してきた成果が出ていたと思います。クラシックに関しては、私も知らないことがたくさんあり、勉強になりました」とのこと。 今後も札幌で生活を続けるというウリさん。3年間の任期での一番の思い出は「総合学習(札幌市内の小学校・中学校・高校でドイツの文化を伝える授業を行う)ですね。どの学校でも『日本語を話せる外国人が来た!』とスーパースターのように迎えてくれました。生きてきた中で、こんなにインパクトのあったことは初めてですね」と話していました。 (ライター・橋場了吾)