盗難の温床になることもある危険な場所! ヤードって何?
ヤード=「絶対に危ない場所」ではない?
春から始まる新生活に向けて、バイクを新しく購入することを検討している人も多いでしょう。通勤通学の足として、もしくは趣味の乗り物として、春の訪れをきっかけにバイクを買う人は非常に増えています。 【画像】盗難の温床になる事の多い「ヤード」を画像で見る(10枚) バイクの購入にあたって、多くの人にとっての不安要素となるのが盗難。もっとも安いモデルの原付でも、新車の乗り出し価格は20万円近くになることを考えると、盗まれた時のダメージは計り知れません。 そんなバイクやクルマの盗難の手口は非常に巧妙であり、鍵をかけていても、あるいはガレージで厳重に保管していても盗まれてしまうことがあります。ほとんどの人が、テレビやインターネット等で高額なバイクの盗難に関する報道を見たことがあるのではないでしょうか。 バイクやクルマの盗難に関する報道を聞いていると、しばしば「ヤード」という単語を耳にします。「ヤード」とは、どのような場所のことを表す言葉なのでしょうか。
ヤードというのは、周囲が鉄壁等で囲まれた作業場のこと。中古部品の国内での販売や、海外への輸出等を目的として、バイクやクルマの解体、コンテナ詰め等の作業のために使用されています。 語源は自動車等の解体屋を表す英語「junkyard(ジャンクヤード)」や「scrapyard(スクラップヤード)」。ちなみに、yardという単語自体はもともと庭という意味を持ち、ヤード・ポンド法で知られる長さの単位としての「ヤード」もこの単語の意味が派生したものです。 定義からもわかる通り、全てのヤードが犯罪の温床になっているというわけではありません。ただし、鉄板によって周囲から見えにくくなっている為、ヤードを拠点とした犯罪が多いのも事実。 たくさんのヤードが存在する地域では自動車の盗難件数も増える傾向にあり、現在ヤード数が最も多い千葉県では、自動車盗難発生件数も全国3位となっています。また、自動車の盗難のほか、エンジン等の廃油による土壌汚染や外国人の不法滞在なども、ヤードに関連した問題としてたびたび話題になっています。