ハイプレス合戦を制したのは日本高校選抜!静岡県ユース選抜に2-1で貫禄の勝利!
第39回静岡県ヤングサッカーフェスティバルが3月3日に静岡県草薙総合運動場陸上競技場で行われ、U-17静岡県ユース選抜とU-17日本高校選抜が対戦。日本高校選抜が2-1で勝利した。 【フォトギャラリー】U-17静岡県ユース選抜 vs U-17日本高校選抜 日本高校選抜は立ち上がりこそ劣勢に立たされたが、すぐに立て直して先手を取った。前半8分、敵陣で連動したハイプレスをかけ、相手のミスを誘ってPKを獲得。これをMF10木村有磨(履正社)が冷静に決め、先制ゴールをマークした。 先取点でグッと落ち着いた日本高校選抜は、守備ではボールホルダーに猛烈なプレッシャーをかけ、攻撃ではテンポよくパスをつないでボールを保持。球際の強度や局面で敵をかわすテクニックなど、個々のスキルでも相手を圧倒した。 対する静岡県ユース選抜は20分頃から少しずつボールを握り始める。選手間で近い距離を保ち、1タッチ、2タッチでパスをつないでグループ戦術で対抗。すると21分にはFW9山本将太(ジュビロ磐田U-18)がミドルを放ち、22分にはFW11小竹知恩(清水エスパルスユース)がキレキレのドリブルからシュートを打った。 しかし日本高校選抜は前半の終盤に再び攻勢を強めていく。流れを引き戻したのは、またしてもハイプレスであり、ボール奪取後は最前線のFW15久保原心優(市立船橋)を起点にMF木村などもアグレッシブに仕掛けた。 後半に入ると一進一退の攻防となったが、両チームの守備陣が最終局面で奮闘。ともに攻め手に欠き、膠着状態が続いた。 もっとも、両チームともにハイプレスが機能しているのは確かであり、プレッシャーを掻い潜るべく日本高校選抜はロングボールを活用。後半14分にはダイナミックな展開からFW久保原が際どいシュートを放った。 一方、1点ビハインドの静岡県ユース選抜はショートパスをつなぎ、じわりじわりと相手陣地に押し込んでいく。ポゼッション率を高め、ゲームの主導権を握ったが、敵陣深いエリアでは相手の堅守に阻まれた。 拮抗した展開を打ち破ったのはセットプレーだった。日本高校選抜は後半27分、FKでゴール前のこぼれ球に素早く反応したDF4笹修大(札幌大谷)がネットを揺らしたのだ。 後半35分にオウンゴールで失点したが、その後は堅実な試合運びで日本高校選抜が2-1で逃げ切り。底力を見せつけた貫禄の勝利だった。 (文・写真=志水麗鑑)