石破首相がAPECの台湾代表と会談 台湾海峡の平和と安定を強調、「大切な友人」
【リマ=小沢慶太】石破茂首相は16日(日本時間17日)、南米ペルーの首都リマでアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の台湾代表を務める林信義氏と約50分にわたり会談した。首相は台湾海峡の平和と安定の重要性を強調し、台湾との協力を深めていく考えを示した。 APECに加盟する台湾は、中国の反対を受けて首脳会議には総統の代わりに経済人や野党党首らが参加している。今年は元行政院副院長(副首相)で台湾当局系ベンチャーキャピタル(VC)会長の林氏を派遣した。 首相は「台湾は緊密な経済関係と人的往来を有する極めて重要なパートナーで、大切な友人だ」と述べ、防災など幅広い分野で日台間の協力・交流を進展させていく方針を伝えた。林氏は、さらなる日台関係の強化に期待を表明した。 米国で開かれた昨年のAPEC首脳会議では、岸田文雄前首相も台湾代表と会談している。