遺族が受刑者と初めて面会 池袋暴走事故から5年
日テレNEWS NNN
5年前、東京・池袋で起きた暴走事故で、妻と娘を亡くした松永拓也さんは29日、事故を起こし、現在服役中の旧通産省工業技術院の元院長と、初めて面会しました。 2019年4月、東池袋で車が暴走した事故では松永真菜さんと娘の莉子ちゃんが死亡するなどし、車を運転していた旧通産省工業技術院の元院長・飯塚幸三受刑者は、過失運転致死傷の罪で禁錮5年の刑が確定しました。 29日、夫の松永拓也さんら遺族は、服役中の飯塚受刑者と初めて面会しました。 松永拓也さん(37)「あなたを認めて再発防止につなげるために今日面会してもらって、会ってくれたことそのものに感謝していますよと改めて伝えた。加害者になってしまった経験を踏まえて、再発防止の観点から世の中の高齢者やそのご家族にお伝えしたいことはありますかと質問した。これに関しては『早く免許を返すように伝えてください』と言っていた。これはご自身の言葉でしゃべっていた。私にとっては今回の面会というのは、2019年に起きた池袋暴走事故というものの集大成」 真菜さんの父親 上原義教さん「会えて良かったと思った。最後には、飯塚さん、莉子と真菜のことを忘れないでくださいねと一言いった。そしたら『はい』と言って首をふっていた」 面会は、40分あまりにわたり行われました。 松永さんは、「今後も、飯塚受刑者との対話の機会があればしていきたい」と述べました。