桂かい枝、桂ざこばさんしのぶ「芸は人というのを体現していた方」
落語家、桂かい枝(55)が13日、大阪市中央区のなんばグランド花月で「芸歴30周年記念独演会」(11月27日、同所)の開催発表会見を行った。 【写真】「じゃチューしろ」桂ざこばさん、大トラ事件…笑福亭鶴瓶、桂三枝とブチュ~ 憧れであるNGKで初の独演会に「満員の858人のお客さんを集めるのは恐怖でしかない」といい、ゲストには笑福亭鶴瓶(72)、桂二葉(37)を招く。「集客マシンの2人に頼ります。二葉さんには若いころから自分の会をやるときにはまず声を掛けていましたし、芸人に憧れた最初のきっかけは鶴瓶師匠」とゆかりのある人気噺家と会を盛り上げる。 12日には桂ざこば(かつら・ざこば、本名関口弘=せきぐち・ひろむ)さんがぜんそくのため、76歳で死去。数年前の落語会の打ち上げで、ざこばさんと一緒になったかい枝は裸芸で盛り上げたが、裸芸が嫌いなざこばさんは退出してしまった。翌日謝罪に行くと、「『裸は嫌いやけど、おもろかったで』と言っていただいた」といい、その後、ざこばさんが席亭を務める動楽亭の出番をもらえるようになったという。「芸人が頑張っているところには評価してくれる温かい方」と人柄を語った。 さらに「落語は覚えたセリフをしゃべるものだと思っていたら、ざこば師匠は感じたことをしゃべる。あらすじだけをくって、あとはその時感じたセリフを選んでお話しになる。それだけ、セリフに気持ちも乗る。落語は人、芸は人というのを体現していた方、改めてすごい人だった」と故人をしのんだ。