フジ日本 キャッサバでん粉事業に参入 タイTWPC社との提携で
精製糖メーカーのフジ日本はこのほど、タイ国のキャッサバでん粉製造販売の大手・Thai Wah Public Company Ltd.(以下、TWPC社)と提携し、新たにキャッサバでん粉の製造販売やその周辺事業に参入すると発表した。 TWPC社が2025年1月に設立する新会社が保有する49%の株式を3月末に譲受する形で、共同事業として参入する。新会社から譲り受ける株式49%の取得価値として約500百万タイバーツを支出。事業の開始期日は4月1日(予定)としている。 タイ国はキャッサバの生産量で世界第三位(農林水産省)。キャッサバ製品輸出国として、海外市場で圧倒的なシェアを占めているとされる。キャッサバでん粉は、タピオカなど食用のほかバイオエタノールなど非食用の用途も見込める。今後も世界人口の増加に伴い、安定的な需要拡大が期待されている。 フジ日本は、昨年度に策定した長期ビジョン・NEXT VISION 2040で「世界で闘う企業へ 海外市場と新たな領域の確立」を標榜。今回の新事業への参入に関して、「長年培った糖周辺の開発技術をでん粉への応用に活用することで、新たな市場開拓と既存事業とのシナジー効果による販路拡大を図るべく、新たな事業領域の確立を目指す」としている。