【注目ドライバー】アルピーヌで2季目に突入…ピエール・ガスリーは再び表彰台の頂点に立てるのか|アルピーヌ|F1
F1デビュー以来身を置いたレッドブルグループから離脱したガスリー。2023シーズンより母国の名門アルピーヌに在籍している。
2017年終盤にトロ・ロッソからF1へ
1996年生まれ、フランス・ルーアンで育ったピエール・ガスリーは幼少期からカート競技に挑戦し、2006年~2008年にかけてフランス国内でもトップクラスの成績を残す。なお、この頃には年齢の近い、現フェラーリのチャールズ・ルクレール、故アントワーヌ・ユベール(2019年9月、F2レース中に事故死)とガスリーはしのぎを削る間柄だったという。後にフランスのエリートアカデミーに選ばれ、ガスリーはフォーミュラカーのカテゴリーにステップアップを果たした。 フランス・F4選手権やフォーミュラ・ルノーで評価を高め、2014年からはレッドブル・ジュニアチームの一員に。同年にはGP2シリーズにも参戦し、2015年よりレッドブルレーシングのリザーブドライバー契約を結ぶ。だがF1の舞台ではなかなか参戦のチャンスが与えられず。2016年のGP2タイトルを手にしたこともあり、2017年はトロ・ロッソからのF1デビューが有力と見られていたものの、トロ・ロッソはダニール・クビアトの続投が決まったことからシートが空かず、ガスリーのF1デビューは先送りとなった。 だが迎えた2017年9月、トロ・ロッソはクビアトの代わりにガスリーを起用することを発表。ガスリーはF1デビューとなったマレーシアGPを14位、日本GPを13位で終えると、スーパーフォーミュラの日程と重複したアメリカGPは出走せず、その後の3戦もすべて完走し、2017年終盤に出走した5戦はすべて決勝でフィニッシュチェッカーを受けている。 迎えた2018年より、トロ・ロッソはパワーユニットがルノーからホンダへとシフト。ガスリーは第2戦のバーレーンGP予選を6番手で終えると、決勝では4位フィニッシュを果たし、初のポイントを獲得。戦力的には見劣りするトロ・ロッソのマシンを駆りながらもガスリーはその後もモナコGP、ハンガリーGPなどでも入賞を果たし、このシーズンは29ポイントを獲得してドライバーズランキング15位となった。そして2019年はダニエル・リカルドの後任としてレッドブルへ昇格することとなる。