全国育樹祭に向け実行委設立 26年に和歌山県田辺市や白浜町で開催
2026年秋に和歌山県田辺市の新庄総合公園や白浜町の白浜会館で開催する「第49回全国育樹祭」の県実行委員会が27日、設立された。開催に向け、計画策定や広報などを進めていく。 【【詳報】ロケット打ち上げ、12月に再挑戦へ 和歌山県串本の発射場の動画はこちら】 育樹祭は天皇、皇后両陛下が全国植樹祭で手植えされた樹木を皇族関係者が手入れされる行事で、1977年から続いている。近年は秋篠宮ご夫妻が参加されている。 県内では「第62回全国植樹祭」が2011年に田辺市の新庄総合公園であり、育樹祭のお手入れ行事も同公園である。式典は白浜会館で開く予定。 実行委は岸本周平知事を会長とし、県内の農林水産団体、観光団体、経済団体、教育団体の関係者、報道関係者らでつくる。 設立総会と第1回総会が和歌山市のホテルであり、45人が出席。育樹祭の開催理念として「守り、次世代へつなぐ」「育み、木を活(い)かす」「共に考え、行動する」の三つ行動指針を掲げて取り組むことを確認し、本年度事業計画案や予算案などを承認した。 本年度は演出の基本構成や会場整備などを定める「基本計画」の策定や大会テーマ、シンボルマークの決定、大会のPRなどをしていく。来年度は「実施計画」を策定し、記念行事を実施するなどして、育樹祭に向けて盛り上げていく予定。 実行委会長の岸本知事は「和歌山県の8割は森林。森を大事にする県民の心意気を全国に向けて示したい」と協力を呼びかけた。 ■大会テーマを募集 ポスターの原画も 県は全国育樹祭の大会テーマを募集している。開催理念を分かりやすく表した標語で、県内に通学、通勤している人が対象。締め切りは9月6日。本年度開催の福井県のテーマは「育てよう 幸せ芽吹く 緑の大地」、来年度開催の宮城県は「次世代へ みどりのかけ橋 森づくり」となっている。 育樹祭をPRするポスターの原画も募集している。県の小中高生が対象。締め切りは9月27日。 いずれも県ホームページで募集要項を掲載している。問い合わせは県の全国育樹祭推進室(073・441・2579)へ。
紀伊民報