38歳の神戸PR山下裕史がメンバー入り 出ればリーグ戦出場最多タイ/リーグワン
ラグビー・リーグワン1部の神戸は25日、ホスト最終戦となる静岡戦(27日、東大阪市花園ラグビー場)に向け、神戸市内で練習した。出場メンバーも発表し、PR山下裕史(38)がリザーブでメンバー入り。チームのプレーオフ進出の可能性は消滅したが、出場すれば、通算177試合のリーグ戦出場最多記録に並ぶチーム最年長のベテランは「(今季の)残り2試合、とにかく勝って終わる。チームに良いエナジーを与えたい」と奮起を誓った。 強力FWで知られる京産大から2008年春に前身の神戸製鋼に加入し、日本代表51キャップを持つ山下裕は昨季までトップリーグ(143試合)とリーグワン(23試合)を合わせたリーグ戦通算166試合に出場。今季は第5節の東京ベイ戦(1月14日、ノエスタ)から前節まで10試合連続で出場し、昨季限りで日野を退団した久富雄一が昨年1月の釜石戦で樹立した最多出場記録にあと1試合に迫った。今季の残り2試合に出場すれば、記録を更新することになる。 だが、「うれしいのはうれしいのですが、特に意識はしていません」と淡々。それでも同学年のFB五郎丸歩氏(元ヤマハ発動機、現・静岡CRO)やHO堀江翔太(埼玉)、京産大の1学年先輩のSH田中史朗(東葛)ら日本代表などでともに闘ってきた同世代の仲間がすでに引退したり、今季限りの引退を表明する中、「記憶ではあの人たちにはかなわない。記録だけでも残せるのはありがたい」と誇らしげな表情も。 今季の神戸は前節の東京ベイ戦(●29-38)で敗れて7勝6敗1分けの勝ち点36となり、5位以下が確定。4位以内が条件のプレーオフ進出を3季連続で逃した。 だが、山下裕は「あと2戦しかないが、捨て試合でも何でもない」と強調。「(静岡も)勝ちを目指してくる。FWが強いが、神戸もそこは譲れない。全力で闘いたい」と力を込めた。(月僧正弥)