気象庁 南海トラフ臨時情報「巨大地震注意」を発表 「新たな大規模地震発生の可能性が相対的に高まっている」
気象庁は、8日午後4時43分ごろに発生した日向灘を震源とする最大震度6弱を観測した地震を受けて、南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」を初めて発表しました。東海地方から四国・九州にかけての、南海トラフ地震の想定震源域で、新たな大規模地震の発生の可能性が相対的に高まっているとしています。 評価検討会の会長で東京大学の平田直名誉教授は、南海トラフでは今後30年で巨大地震が発生する確率が70%から80%であるとして、「もともといつ地震が起きても不思議はないところで、さらに可能性が高くなった」と話しました。 そのうえで、想定震源域の全体で地震が起きたときの改めて備えを確認するよう呼び掛けています。 一方、「臨時情報 巨大地震注意」は新たな大規模地震が必ず地震が発生することを知らせる情報ではありません。大地震が発生するのは数百回に1回程度だとしています。 気象庁は、自治体などの呼びかけに応じた防災対応をとってほしいと呼びかけています。