焼肉屋で太らないメニューの選び方。赤身肉 vs タン塩、クッパ vs 冷麵…
“がまんするダイエット”で挫折を繰り返していませんか? 管理栄養士の伊達友美さんも、かつてはそうでした。が、食べてやせる「プラス栄養メソッド®️」をベースに20kg減量に成功、30年以上も食事カウンセリングを続けています。伊達式の「太らない食べ方」とは?(以下、著書『夜中にラーメンを食べても太らない技術』をもとに再構成)
焼肉屋さんではキムチと赤身肉がマスト
そもそもダイエット中に焼肉を食べていいのか? 答えはイエスです。むしろ、お勧めします。 その理由は後ほど説明するとして、焼肉屋さんでの「太らない食べ方」を先にお伝えしましょう。 まず、焼肉屋さんで主役の焼肉の前に注文したいのがキムチ。キムチは乳酸菌が豊富な発酵食品なので、腸内環境を整えて、毒素排出、代謝アップをサポートしてくれます。また、唐辛子に含まれるビタミンCやポリフェノール、食物繊維も補っておきたい栄養成分です。 次に、主役の焼肉についてですが、お勧めは牛の赤身肉。ハラミやロース、ヒレ、レバー。タンやカルビは脂が多いので、ダイエット中は控えたほうがいいでしょう。 牛肉には、「L-カルニチン」という脂肪燃焼をサポートする成分が豊富です。筋肉やお肌をつくる良質なたんぱくや血流アップに重要な鉄分の補給源でもあります。さらにこれらの肉を食べるときにサンチュに包んで食べると、生野菜のビタミンやミネラル、食物酵素が摂れるので消化が高まり、より効果的に脂肪を燃やす食べ方になるでしょう。
タン塩と冷麵には気をつけて
気をつけてほしいのはタン塩。アッサリした味わいといい、見た目の清涼感といい、太りにくそうに思えますが、実はロースよりはるかに脂質が多い部分です。だからその油分をスッキリさせるためにほかの肉と違ってレモン汁をつけて食べるわけです。 また、締めは体を温めるクッパにしたいもの。反対に、冷麺にはご用心。焼肉でせっかく温まった体が冷やされて、代謝アップ効果が落ちるリスクがあります。
ダイエットには、クオリティの高い肉食が正解
さて、なぜダイエット中に焼肉はOKなのでしょうか? ダイエットというと、すぐ「摂取カロリーを抑える」という発想になりがちです。もちろん、これはダイエットの王道。間違ってはいません。しかし、ただカロリーを抑えればやせられるというほど、人の体は単純ではありません。 例えば、肉の摂り方について。ダイエット中は、カロリーや油分を心配してなるべく「肉断ち」しようとする人が多いようです。食べたとしてもローカロリーで脂肪分が少ない鶏のササミを選んでみたり。しかし、結論から言ってそのやり方では、一時的にやせたとしても、リバウンドしてしまう可能性が大きいのです。 なぜでしょうか? やせやすい体づくりには、代謝を上げる栄養素をプラスすることが重要だからです。なかでも、たんぱく質はもっとも重要な栄養素なのです。