【残り1か月】健康保険証発行停止で何が変わる?
1か月後の12月2日から発行が停止される紙の健康保険証。今後は、マイナンバーカードを健康保険証として利用する「マイナ保険証」を基本とする仕組みに移行します。 利用率は9月時点でおよそ14%にとどまっているマイナ保険証。「発行停止によって紙の保険証は使えなくなる?」「マイナ保険証はどうやって使うの?」などの疑問点をまとめました。
■1か月後から何が変わる?
1か月後の12月2日から、現在の紙の健康保険証の新たな発行は停止され、マイナ保険証の利用を基本とする仕組みに移行されます。 紙の保険証の新たな発行は停止されますが、企業に勤める人などが持っている被用者保険の場合はおよそ1年間、国民健康保険などの場合は有効期限までの間、最長1年間は今までと変わらず使用することができます。 その後、紙の保険証は使用できなくなります。
■およそ1年後に使えなくなる紙の保険証…どうしたらいい?
マイナ保険証の利用率は9月時点でおよそ14%にとどまっていて、大多数の人は紙の健康保険証を利用しています。来年の12月から紙の保険証を使用することができなくなりますが、紙の保険証のかわりとして2つの方法があります。
まず1つ目は、マイナ保険証を使う方法です。 マイナ保険証を作る場合は、まずPC・スマホや郵送などでマイナンバーカードを申請する必要があります。マイナンバーカードが手元に届いたら、マイナポータルのほか、医療機関の受付や薬局にあるカードリーダー、セブン銀行ATMから申し込みを行います。 例えば、医療機関や薬局での申し込みでは、マイナンバーカードを持っていき、顔認証付きのカードリーダーにカードを置いたうえで、カードリーダーの画面に従って申し込みをすることで、マイナ保険証が利用できるようになるということです。 続いて2つ目は、“資格確認書”を使う方法です。 資格確認書とは、基本的にマイナ保険証を登録していない場合に紙の保険証の代わりに使うことができるものです。今までの紙の保険証と使い方は変わりません。 マイナンバーカードを持っていない人や、マイナ保険証を登録していない人には、申請をしなくても、現在の紙の保険証の有効期限が切れる前に無償で送付されます。資格確認書は最長5年で更新となりますが、更新が必要な時期になると、再度、自動的に送付される予定だということです。 また、マイナ保険証を登録しているものの、マイナ保険証での受診が困難な場合は、申請することで資格確認証の交付を無償で受けることができます。