ドイツ失業者数が予想以上に増加、速やかな景気回復への期待に冷や水
(ブルームバーグ): ドイツの失業者数が予想以上に増加した。同国経済が今年のうちは緩やかにしか回復しないとの見通しを強めた。
独連邦雇用庁が4日発表した5月の失業者数(季節調整済み)は前月比2万5000人増。ブルームバーグ調査では7000人増と見込まれていた。失業率は5.9%で変わらなかった。
ナーレス連邦雇用庁長官は「今年は春の本格的な回復が始まっていない」と発表文で述べた。
ドイツ経済は昨年末のマイナス成長から立ち直りつつあり、気候が温暖だったなどの要因も追い風に1-3月(第1四半期)の国内総生産(GDP)は0.2%増加した。堅調な需要で産業界が恩恵を受けるとともに消費が回復し、年内の残り期間はプラス成長が続くとアナリストはみている。
原題:German Unemployment Up More Than Expected, Damping Rebound Hopes(抜粋)
--取材協力:Kristian Siedenburg、Joel Rinneby.
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Alexander Weber