子どもの「永久歯」誤って抜く医療事故 4年後の再検査で発覚 「経過観察しながら治療方針決める」尼崎総合医療センター
兵庫県は17日、県立尼崎総合医療センターで、当時10歳未満の子どもの永久歯を誤って抜く医療事故があったと発表しました。 県によりますと、2019年3月、尼崎総合医療センターで、当時10歳未満の患者に対し、通常の本数より多い歯肉に埋まった状態の「過剰歯」を抜く手術を実施したところ、左の犬歯1本を誤って抜いたということです。 手術から4年経っても永久歯が生えなかったため、患者がかかりつけの歯科医院を受診。 2023年3月、センターが改めて検査したところ、過剰歯が残っていたことが判明しました。 現在、患者に痛みなどの影響はなく、センターは経過観察をしながら治療方針を決めたいとしています。 兵庫県は「安心できる県立病院の実現のため、今後より一層、医療安全対策の取り組みを進め、再発防止に努める」とコメントしています。
ABCテレビ
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