丹精込めた自宅の庭を公開 園芸愛好家グループの美しい庭<岩手・奥州市>
岩手めんこいテレビ
「オープンガーデンおうしゅう」は岩手県奥州市の園芸を愛するグループが自宅の庭を一般に公開する取り組みで2024年で17年目を迎える。 国道4号線を中心に、えさし藤原の郷周辺から平泉前沢インターチェンジ周辺までの広いエリアで14人の会員が庭を公開している。 まずは事務局長の菅原清子さんの庭へ。 この日の菅原さんの庭はバラが見頃を迎え、豊かな香りのキャラメルアンティークや明るく華やかなティファニーが咲いていた。 菅原清子さん 「(興味を持って)来てくれるのがうれしい。そして花々を見て、にこやかにきれいだと言ってもらえると、やっぱりうれしい」 菅原さんがおすすめの「パレード」という品種のバラは丈夫で育てやすく、初めてバラを作る人に特におすすめだという。 菅原さんの庭では100種類を超えるバラが咲き、6月10日まで公開されている。 続いて2軒目、JR水沢江刺駅近くの古玉格さんの庭へ。古玉さんは日本庭園を公開している。 古玉格さん 「(この日本庭園は)約300年ぐらい前に作られたという言い伝えがある。私で12代目だが5代目か6代目あたりの人が作ったのではないかという言い伝え」 由緒ある日本庭園にはツツジが咲いていた。例年5月中旬には白やピンクのツツジが庭を彩る。 古玉さんの庭には木々の間から走っている新幹線が見えるビュースポットもある。 古玉格さん 「せっかく手入れしたので、お客さんに見てもらいたい。見てもらうことによって、ますますやる気がわいてくる。全然知らない人でも庭の話になると盛り上がり、すぐ親しくなれる。やはり、これはオープンガーデンの魅力でしょう」 自然豊かなこの庭にはニホンカモシカも時々来ることもある。 小玉さんの庭は9月30日まで公開される。 続いてはえさし藤原の郷近くにある佐藤紀子さんの庭へ。 とても広い佐藤さんの庭は洋風、日本庭園風など4つのエリアに分かれている。 数百種類もの花が咲く中でひときわ目を引いたのは、とてもかわいい場所だ。 庭の一角に小さい家を配置しまるで小さな町のようだ。オブジェなどは佐藤さんの手作りだという。 佐藤紀子さん 「庭をやっていなければ出会えなかった人がいるので、花という共通の会話が楽しいし、いろいろ動けるうちはやっていきたいと思います」 佐藤紀子さんの庭は6月23日まで公開される。 「オープンガーデンおうしゅう」は入場無料で9月ごろまで見学できる。 公開されているのは会員の皆さんの自宅なので、マナーを守って草花を楽しんでほしい。 菅原清子さん 「見た人の目と心に訴えるものがあって、花の力をもらって楽しく優しく明るい気持ちとかで生きていけると思う」
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