新潟で胎児性水俣病の写真展 患者・坂本さんの日々追う
熊本県水俣市の胎児性水俣病患者坂本しのぶさん(68)の日々の生活を追った写真展が23日、新潟水俣病資料館(新潟市)で始まった。言語リハビリに励む様子や、通っている施設の一室から望む不知火海(八代海)など、カメラマンの豊田有希さん(36)が撮影した約20点を展示している。入館無料で10月16日まで。 資料館で開かれたギャラリートークで坂本さんは、財布に付けた母フジエさん=2019年に死去=の写真が入ったキーホルダーを撮影した1枚を紹介。母は何でもはっきり言う人で「『自分たちは悪くないから、それははっきり言いなさい』と言われた」と振り返り、その意思は今でも心に残るとした。