将棋の全日本アマ準名人に福井県代表の西澤佑亮六段 県勢39年ぶりの決勝進出「すべての試合を楽しめた」
将棋の第78回全日本アマチュア名人戦全国大会最終日は9月15日、東京都内のホテルで決勝トーナメント2回戦から決勝までを行い、福井県代表の西澤佑亮六段(27)=坂井市=が準優勝し、全日本アマ準名人の“称号”を手にした。 決勝は、プロ棋士養成機関「奨励会」の元三段で優勝候補の一人、関矢寛之さん(31)=東京=と対戦。同一局面が4回繰り返されて千日手となった。指し直し局は「相掛かり」の戦型から形勢は揺れたが、最後は関矢さんが抜け出し、アマチュアの頂点にあと一歩届かなかった。 4回目の出場で県勢として1985年以来39年ぶりの決勝進出を果たした西澤さんは「今回は出来すぎ。すべての試合で将棋を楽しめた」と振り返った。 大会は全国の代表選考会を勝ち抜いた62人が予選リーグと決勝トーナメントで争った。西澤さんは予選を2勝1敗で勝ち抜くと、決勝トーナメント1回戦で大会4連覇を狙うアマ最強棋士と評される横山大樹さん(34)=北海道=を破り勢いに乗った。 西澤さんは金沢大時代に個人戦2大タイトルの学生名人戦と学生王将戦を制し、現在は県アマ名人戦で過去最多の11連覇中。
福井新聞社