ベタ足でヘッドスピードがアップ! ツアー初優勝を成し遂げた桑木志帆のスウィングをコーチが解説!【勝者のスウィング】
アイアンがピンを刺すショットメーカー
桑木選手はショットの調子が良くなるとアイアンの距離感と方向性が抜群のショットメーカーとしてのパフォーマンスを発揮します。
練習する際にはトラックマンを使ってクラブ軌道、フェース向きをチェックしながら重心の位置や体の動き、クラブの動きを調整しながら調子を上げていきます。 先週は練習日からショットの感覚が良く、昨年は優勝したプロアマ大会でも2位となり、コースとの相性も再確認していました。初日は風が強くなった午後スタートでしたが、7バーディノーボギーの65とショットとパットが噛み合った今季のベストラウンドで終え、手応えを感じていました。
パットに不安がなかった
これまではショットでバーディを取ることが桑木選手のプレースタイルでしたが、昨年からずっと取り組んで来ているパッティングに少しずつ成果が出て来ていました。 4月末にピンタイプのパターを投入し「ラインが作れる」と使い続け、「ニチレイレディス」でピン「PLDアンサー2」の削り出しのパターに変えると、打感の良さからしっかり打つ感覚や距離感を感じ取れるようになり、パットのフィーリングも日に日に良くなってきていました。 初日に続いて、最終日もロングパットを幾つも決め、堀琴音選手とのデッドヒートで大会を盛り上げてくれました。終わってから聞いてみるとロングパットでもショートパットでも「パットに不安がなかった」とショットメーカーが入るパッティングを手に入れたことで初優勝を手繰り寄せました。
最終日は強い風が吹きましたが、今年のテーマでもある1年間ケガなく戦える体作りを小楠和寿トレーナーがしっかりと見てくれていることで、最後のパットまで集中力を切らさずにプレーできました。 ポイントランク上位進出や海外メジャー出場へと夢は膨らみますが、まだまだ取り組むべきことも多く残っています。2勝目、3勝目と重ねられるようこれからもサポートして行きます。 THANKS/ニチレイレディス
プロゴルファー・中村修