藤井聡太竜王、サルとハイタッチ…竜王戦第5局終えた両雄紅葉楽しむ
和歌山市の和歌山城ホールで行われた第37期竜王戦七番勝負(読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス)第5局の決着から一夜明けた29日、藤井聡太竜王と佐々木勇気八段は、国指定名勝の和歌山城・西之丸(にしのまる)庭園を訪れ、紅葉を楽しんだ。 【画像】紅葉をバックに記念撮影に応じる藤井竜王(右)と佐々木八段(和歌山市で)=若杉和希撮影 庭園は「紅葉渓(もみじだに)庭園」とも呼ばれている。両棋士は尾花正啓市長の案内で庭を散策し、建物や紅葉が織りなす景観を観賞した。猿回しを手がけるサルとハイタッチして笑顔を見せる場面もあった。
両棋士は取材に、対局や和歌山での滞在について感想を述べた。藤井竜王は「対局中の食事やおやつが充実していて、和歌山らしさを感じるメニューばかりだった」などとし、「和歌山のいいところを知ることができた」と話した。 佐々木八段は、対局について「作戦は失敗したが、やってきたことに悔いはない」と振り返り、和歌山の印象については「観光や食事をして、少しながらも、和歌山を堪能できた」と語った。 尾花市長は「和歌山の思い出が残ればと思った。また、ぜひ対局で来てもらいたい。第6局も頑張ってほしい」と話した。 27、28日に行われた第5局では、藤井竜王が勝利。シリーズ3勝2敗とし、防衛に「王手」をかけた。第6局は12月11、12日に鹿児島県指宿(いぶすき)市で行われる。