ヤクルトD5位・矢野泰二郎「まずは守備をアピールしたい」 秋季キャンプ見学で燕の仲間入り実感
生粋の〝燕っ子〟が来年から仲間になる先輩の姿を眺め、胸を高鳴らせた。今秋のドラフト会議でヤクルトから指名された選手7人が8日、2日間の松山秋季キャンプ見学を終了。ドラフト5位の矢野泰二郎捕手(22)=四国IL愛媛=は興奮気味に話した。 「とても雰囲気のいいチームで見ていてワクワクした。自分もこのチームに入ってやれるんだという実感がわいた」 運命に導かれるように指名を受けた。松山市はヤクルトが2004年から例年、秋季キャンプを行う土地。坊っちゃんスタジアムでは、今季も主催試合を開催するなど縁がある。愛媛・今治市出身の矢野にとって同球場は〝庭〟だった。 小さい頃から同スタジアムでのヤクルト戦やキャンプを頻繁に見に来ていた。「中学生の頃には、ここ(坊っちゃんスタジアム)で山田哲人さんが活躍する試合を見て、『かっこいい』とユニホームやタオルを買ったことを覚えています」と懐かしそうに笑った。 縁はそれだけではない。松山では川端、中村、山田らが毎年1月に自主トレーニングを実施しており、「実は2年前と去年は自主トレも手伝っていたんです。縁があるなって」と明かした。 最大の武器は素早い二塁送球。「まずは守備をアピールしたい。チームの信頼を得て、勝ち続けられるようなキャッチャーになりたいです」。燕のユニホームで戦う日を想像しレベルアップを図る。(武田千怜) ■矢野 泰二郎(やの・たいじろう) 2002(平成14)年5月22日生まれ、22歳。愛媛・今治市出身。済美高では甲子園出場なく、四国IL愛媛に進んだ。4年目の今季は正捕手として愛媛を年間総合優勝に導き、四国ILでベストナインに輝いた。右投げ右打ち。179センチ、80キロ。