ILLIT「少しプレッシャーも感じました」 大ヒット経て届ける新作『I’LL LIKE YOU』で確立した“らしさ”
外部環境の変化もあるなかでも「私たちだけの色をきちんとお届けしたい」
最後に行われた質疑応答では、メンバー5人が、記者からの質問に一つひとつ真摯に受け答えを行った。 「Cherish (My Love)」のMVにはガムと歯のモチーフが登場しているが、これに関して何を表現するための象徴なのかという質問が挙がると、YUNAHは「MVに出てくる歯は、親知らずです」とコメント。YUNAH本人も含め、彼女の周囲では最近、親知らずを抜く人が多かったことに着想を得てMVでの表現を作り込んだといい、5人で親知らずを見せ合いながらそれぞれの心の内を伝え合うというストーリーを通して、「とても好きなことにまっすぐ直進するという私たちの気持ちをうまく表現できたと思います」と、MVで実践した独特な表現の背景について語った。 外部環境の大きな変化を受け、メンバー自身がこの数カ月どのようなことを考えて過ごしていたのかをたずねられると、YUNAHは「変わらず応援してくださるファンの皆さんのことを考えながら、いい姿をお見せするために、今作のリリースに向けて一生懸命準備をしていました」「ILLITを好きでいてくださる皆さんのために、私たちだけの色をきちんとお届けしたい」と、一つひとつの言葉を選びながら丁寧に言葉を紡いだ。 メンバーの考える「ILLITらしさとは?」という質問についてはWONHEEがマイクを取り、「ILLITらしさとは、私たちの音楽のなかに”魅力的なポイント”として出ているんじゃないか」「私たちの音楽は、私たちの考えをもとに曲のテーマを決めることが多い。そういった過程でILLITらしさが出てくると思います」とコメントした。 ショーケースの最後は、WONHEEが代表して挨拶。彼女は「『Magnetic』が大ヒットしたことで、今回のアルバムの準備では少しプレッシャーも感じました」「でも、ファンの皆さんが私たちの曲を聴いて、私たちを見て『楽しい』と思ってもらえたらいいなと思いながら練習をしてきました」「ILLITらしさでいっぱいのアルバムになっているので、『I’LL LIKE YOU』をたくさん愛してください」と語りかけ、ショーケースを終えた。
市岡光子