長谷部誠 誰より早く練習場100%の準備 頭の中100%サッカー プロとして見本…同僚・元米国代表メッセージ
◆ドイツ ブンデスリーガ最終節 フランクフルト2-2ライプチヒ(18日、ドイチェ・バンク・パルク) フランクフルトの元日本代表MF長谷部誠(40)が18日、ホームで行われた最終節のライプチヒ戦で、22年にわたった現役生活のラストマッチを迎えた。2―2の後半アディショナルタイム(AT)に途中出場。慣れ親しんだ中盤に入り、試合は引き分け。チームは6位で欧州リーグ出場圏を獲得した。5月末に都内で引退会見を行い、日本のファンに別れを告げる。 長谷部と親交が深いフランクフルトの同僚、元米国代表MFティモシー・チャンドラー(34)がスポーツ報知にメッセージを寄せた。 * * * * マコトと知り合ったのはニュルンベルク時代。静かなタイプで、初めからプロフェッショナルな雰囲気、オーラがあった。体を大切にする選手だったけど、まさか40歳までプレーするとは思わなかった。現役を長く続けられた理由? 入浴を大切にしたり、野菜や果物、白米などの食生活にもあったかな。あと(親友の)僕がいなかったら絶対にやめていたと思う(笑い)。 どの試合に対しても100%の準備で臨んでいた。39歳だった去年は、欧州CLで欧州屈指のストライカー(当時トットナムのイングランド代表)ハリー・ケーンをいとも簡単に封じた。冗談じゃなく、素晴らしい選手で、尊敬している。 そして、マコトはいつも一番だった。昼食では最初に席に座り、トレーニングルームにも、練習が始まる前のピッチにも常にマコトが一番早くいた。頭の中は100%サッカーのこと。一番退屈な選手(笑い)だけど、プロとしての見本だった。でも、僕が他の選手とロッカールームで冗談でバカなことをすると子供みたいに笑う。本当にいいチームメートだった。 マコト! 僕と離れるのは絶対にさみしくなると思う。だから、つまらなくなったら電話してくること。君は素晴らしい人なので、そのまま変わらないでくれ。本当に愛してるよ。
報知新聞社